RLMサーバーは,ISVフローティングライセンスを管理するISVサーバーを管理します。複数(例えば2 つ)のベンダーからのライセンスを1つのライセンスサーバー上で管理するためのRLMサーバーの構成方法は,以下のような2つの方法があります。

  • RLMサーバーを2つ別々にインストールして,それぞれのRLMサーバーがISVサーバーを1つずつ管理する。
  • 1つのRLMサーバーをインストールして,2つのISVサーバーを管理する。(推奨)

別々にRLMをインストールする方法

1台のマシンにRLMサーバーを2つ別々にインストールする場合,RLMは別々のインストールフォルダにインストールされ,別々のポート番号を使用します。

ポート番号

RLMのデフォルトのポートは,RLMサーバー用に5053と5054を利用し,ベンダーのISVサーバー用に

5055を利用します。RLMサーバーを2つインストールする場合は,1つのベンダーに対して,ポート番号を変更する必要があります。例えばcsimsoftのポート番号を6053,RLMを6054,csimsoftのISVサーバーを6055に変更できます。


csimsoft サーバーに使用するポートを変更するには、RLM インストールフォルダ内の csimsoft フローティングライセンスファイルを開きます。HOST ISV の行に関して、ポート番号を新しいものに変更します。例えば、

HOST localhost <hostid> 6053

ISV csimsoft port=6055

ウェブインターフェースポートを変更するには、“rlm –ws <port>”を実行するか、rlm を起動する行に–ws

<port> 引数を追加することで add-rlm.bat を変更します。例えば:

.\rlm.exe -dlog “%~dp0\rlm.log” -ws 6054 -install_service

上記の csimsoft サーバーにアクセスするには、ウェブブラウザで http://localhost:6054 とタイプします。

remote.lic

Trelisの\bin\licenses フォルダにあるremote.licファイルに,csimsoftライセンスを管理するRLMサー

バーのロケーションをTrelisに示す必要があります。RLMサーバーのロケーションを指定するために,

remote.licファイルを手動で修正するか,Trelisのアクティベーションウィンドウからremote.licファイルを変更します。

remote.licファイルのフォーマットは以下の通りです:

HOST [server IP address or hostname] ANY [RLM server port] ISV [ISV server name]

上記のポート番号の例では,テキストエディターを使ってTrelisのremote.licファイルを以下のように修正します:

HOST 1.92.168.1.45 ANY 6053

ISV csimsoft

又は,Helpメニューの下にあるアクティベーションウィンドウからremote.licファイルを設定することもできます。


RLM サーバー

フローティングの Trelis ライセンスは,Trelis ライセンスを管理する RLM サーバー上でアクティベートします。ライセンスをアクティベートするには,rlm_activate[.exe] を実行して RLM アクティベーションウィンドウを開きます。プロダクトキーを入力してアクティベートボタンを押します。


又は,ターミナルウィンドウからコマンドを使ってライセンスをアクティベートします:
rlm_activate –activate <product_key> <hostname>

<product_key>にはライセンスのプロダクトキーを,<hostname>にはサーバー名を入力します。

例:


RLM サーバーのインストールフォルダに Trelis ライセンスファイルが作成されます。通常,ライセンス

ファイルには Trelis プロダクトキーの名前が付けられます。(例:BC90565-JC4244-CTA8A7-A6EQCD-

621C3AD.lic

長所

  • 概念的に簡単。

短所

  • 2つのRLMサーバーの接続ポートとウェブサーバーポートが衝突しないように管理する必要がある。
  • RLMサーバーに別々のウェブインターフェースからアクセスしなければならない。
  • 少なくとも1つのベンダーに対して,ライセンス発行者の選んだデフォルトのRLMサーバーポート番号(ライセンスファイル内,又はすべてのクライアントマシン環境内)を変更する必要がある。

単一のRLMインストール

単一のRLMサーバーインストールでも2つ以上のISVサーバーを管理できます。

ポート番号

RLMのデフォルトのポートは,RLMサーバーが5053と5054で,ベンダーのISVサーバーが5055です。

RLMポート5053と5054は変更する必要はありません。これらのポートはすべてのベンダーに対して同一です。2つのISVサーバーを管理するには,1つのベンダーに対してISVサーバーのポート番号を変更する必要があります。例えば,ベンダーAから提供された,既にインストール済みのソフトウェアがISVサーバー5055を使用していた場合,csimsoft ISVサーバーのポート番号を6055に変更することができます。


csimsoft ISV サーバーに使用するポートを変更するには、RLM インストールフォルダ内の csimsoft フロ

ーティングライセンスファイルを開きます。ISV の行に関して、ポート番号 5055 を新しいポート番号に変更します。

HOST localhost <hostid> 5053

ISV csimsoft port=5056

これだけではまだサーバーを再読み込み・再起動することはできません。RLM サービスを再起動する必

要があります。Windows “add-rlm.bat”を実行するか、Linux “./rlm.sh restart”を実行します。

remote.lic

Trelisの\bin\licenses フォルダにあるremote.licファイルは,csimsoftライセンスを管理するRLMサー

バーのロケーションをTrelisに示していなければなりません。remote.licファイルを手動で修正するか,Trelisのアクティベーションウィンドウからremote.licファイルを変更します。

HOST [server IP address or hostname] ANY [RLM server port] ISV [ISV server name]

上記のポート番号の例では,テキストエディターを使ってTrelisのremote.licファイルを以下のように修正します:

HOST 1.92.168.1.45 ANY 5053

ISV csimsoft

又は,Helpメニューの下にあるアクティベーションウィンドウからremote.licファイルを設定することもできます。


RLM サーバー

フローティングの Trelis ライセンスは,Trelis ライセンスを管理する RLM サーバー上でアクティベートします。ライセンスをアクティベートするには,rlm_activate[.exe] を実行して RLM アクティベーションウィンドウを開きます。プロダクトキーを入力してアクティベートボタンを押します。


又は,ターミナルウィンドウからコマンドを使ってライセンスをアクティベートします:
rlm_activate –activate <product_key> <hostname>

<product_key>にはライセンスのプロダクトキーを,<hostname>にはサーバー名を入力します。

例:


RLM サーバーのインストールフォルダに Trelis ライセンスファイルが作成されます。通常,ライセンス

ファイルには Trelis プロダクトキーの名前が付けられます。(例:BC90565-JC4244-CTA8A7-A6EQCD-

621C3AD.lic

長所

  • 1つのRLMポートを管理するだけでよい。
  • すべてのISVサーバーに1つのウェブインターフェースでアクセスできる。
  • どのベンダーに対しても,クライアント側からの変更は不要。
  • 今後導入する製品のための新しいISVサーバーの追加が容易。

短所

  • すべてのライセンスに対して,最新バージョンのrlm(rlm.exe)とすべてのベンダーのユーティリティを使用しなければならない。

最新バージョンのRLMを確実に利用するには,他のベンダーRLMと同じRLMフォルダにcsimsoftRLMをイ

ンストールするか,新規のRLMフォルダを作成してすべてのベンダーに対して使用します。

最新バージョンの rlm[.exe] rlm ユーティリティは以下の Reprise のページからダウンロードできます:

http://www.reprisesoftware.com/license_admin_kits/licenseadminagreement.php
http://www.reprisesoftware.com/enduser_kits/enduseragreement.php

必要なファイルは以下の通りです:

  • rlm[.exe]. すべてのベンダーから提供されたrlmで最も新しいバージョンを使用します。
  • rlmstat[.exe] rlmdown[.exe] などのコマンドラインユーティリティ。
  • すべてのベンダーから提供された <ISV>[.exe] あるいは <ISV>.set
  • すべてのベンダーから提供された*.lic